なぜ多くの塾は「英語を技能科目」として扱えないのか

英語は、数学や社会と同じ「テスト科目」の一つだと思われがちですが、
本質はまったく違う科目です。
英語は ピアノや水泳と同じ“技能科目” です。
この違いが分からないまま学習すると、成績が伸び悩む原因になります。


① なぜ多くの塾は、英語を「技能科目」として扱えないのか

1)塾は「点数を上げる」学習

塾は
・定期テストの点数
・入試
といった「短期の成果」を求められています。

そのため、英語も
・単語暗記
・文法問題演習
・長文演習
が中心になります。

勿論、これも大切。
しかしこれは、
「英語を使えるようにする学習」ではなく
「英語のテストに点を取る練習」になってしまいます。


2)英語の技能(発音・リズム・会話)は「集団授業」では困難

英語の技能には
・発音
・リズム
・イントネーション
・聞き取り
・実際に話す力
が含まれます。

これらは本来、
・一人一人の口の動き
・音の聞き取り方
・間違いの癖
を丁寧に見て修正する必要があります。

しかし、一般的な塾の
・1クラス10人〜30人
・週1〜2回
・板書中心の授業
では、英語を「技能」として育てることが
物理的に難しいのが実情です。


3)多くの塾は「英語=受験科目」という位置づけ

そのため英語も、
「話せるようになる」より
「読める・解ける・得点できる」
という方向にどうしても寄ります。

その結果、英語は本来の「言語技能」として扱われず、
数学と同じ“演習科目”として扱われてしまうのです。